幼児英語

インターナショナル幼稚園から公立小学校へ

英語耳と臨界期

子どもの将来を考えた時に、英語が出来た方が良いのではないかと考える親御さんは多いと思います。

私もその一人です。

私自身、3年半ほど海外で暮らしたことがあるのですが、海外生活の中で英語が聞き取れないことは、0からのスタートではなくマイナスからのスタートなんだと痛感させれらた経験があるのです。

ですから自分の子どもには、リスニングと発音だけは幼いうちに身に着けさせたい!

いつか英語を学習するようになった時、自分のようにマイナスからのスタートではなく、せめてスタート地点に立たせてあげたい!と言う想いが強くあります。

英語の習得(第二言語の習得)には残念ながら「臨界期」があると言われていますし、私もそのように感じます。 臨界期とはざっくり、ある程度の年齢を過ぎるといくらがんばってもネイティブにはなれない最終ラインのことです。

臨界期を過ぎてから英語を学び始めた人は、いったん頭の中で英語を母国語に変換してその意味を理解します。

臨界期以前に英語教育を受けた人は、母国語に訳すことなく英語の意味を理解できるのです。

臨界期の年齢に関しては〇歳ですと言い切ることは出来ませんが、10歳前後が最終ラインとされています。 10歳前後ですから、小学生のうちはまだまだ可能性は十分にあると私は思っています。

 

インターナショナル幼稚園入園

臨界期が10歳前後だとは言え、英語教育は早いうちからやった方が良いのではないかと考え、当時2歳だった娘をインターナショナル幼稚園へ通わせることにしました。

家で英語学習をほとんどする必要がなかったにも関わらず、ネイティブ並みの発音とリスニング力が付いたことは私の理想通りでした。

しかし娘、現在9歳。 本当にインターナショナル幼稚園へ通わせて良かったのかな??と感じてしまう私がいることも事実です。

私自身の努力が足りなかったことが原因であることは間違いありませんが、日本語がこれほどにも出来ないなんて事実は実際に経験しないと想像ができないことでもありました。

日本語が出来ない、と言いましたが、もちろん家での会話は日本語がメインですし、日常生活で使うような日本語は全く問題はありませんでした。

問題は読解力です。

 

日本語が理解できない

例えばおりがみをします。 先生が作り方を説明し、一緒に作ります。

山折り、谷折り、中割り折り、、、内側を広げてつぶすように折りましょう。 これらの指示が全く通らないのです。

おりがみならまだ良いです。

出来なくてもそれほど問題はありません。 問題は算数や国語の文章問題でした。

算数の問題の文章が理解できず、解けないのです。 日本語が理解出来ない=国語が出来ない、ではなく、日本語が出来ないと全科目に支障が出るということです。

このことに気づいたのは娘が年長になる少し前、5歳の時でした。

 

読解力を高めるためにやった事

日本の幼稚園や保育園に通っている子どもたちは、親が思っている以上に色んなことを園生活の中で学びます。

娘には読解力の前に語彙力がありませんでした。

動物の名前や家の中にあるものなど、英語では分かるけれど日本語では分からないと言うものがたくさんありました。

読解力をつける前に語彙力を増やしていけるよう、絵本を沢山読み、英語で見ていたアニメも日本語で見せるようにしました。

また、クイズを出し合ったりしながらものの名前を覚えるゲームもしました。

例えば、「キッチンにあるもの」。 泡だて器、炊飯器、しゃもじ、計り、、、と。

工作や折り紙で日本語の指示が通るよう練習もしました。 それでも「皆に追いついた!」と思えたのは小学校2年生の終わり頃です。

国語も算数も、この年で出来なけらばならない事は問題なく出来ている、と担任の先生に言われました。

ただやっぱり、応用問題になると解けないものがあるな、とテストなどを見て感じていましたし、作文や読書感想文は娘にとって難易度が高いと思っていました。

小学校3年生になった現在、作文も思った以上に上手に書けるようになり、算数や国語の応用問題も解ける力が付いたように感じます。

こう思えるまでに丸3年かかりました。

 

英語と日本語、両方習得するには努力が必要

子どもに英語と日本語のどちらも習得させたいと思っている親御さん。

そのためには親御さんの努力とサポートが絶対に必要です。

英語の学校に通わせているだけ、日常会話は母国語だから、、、ではどちらも中途半端になるだけです。

実際に私のまわりにも、インターナショナル幼稚園に通っていたけれども英語がよくわからない、かといって日本語も出来なくて学校の勉強についていけない、と言う子がいるのです。

私の娘もそうなるところでした。

インターナショナル幼稚園への入園を考えている親御さん方は、その後の進路や母国語をどのようにサポートしていくのかを考える必要があると言えます。

娘にネイティブ並みのリスニング力と発音が身についたことは、インターナショナル幼稚園へ行かせて本当に良かったことです。

だからと言って、インターナショナル幼稚園へ行かせた方が良いよ!とは絶対に言えません。

今後、娘の英語力や日本語力がどうなっていくのかは私次第であると肝に銘じ、サポートしていこうと思っています。

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