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保護犬を飼うということ

保護犬を迎えいれた我が家

我が家に保護犬を迎え入れてからもう12年が経ちました。

可愛い黒パグの男の子で、推定2歳以上であるにもかかわらず子犬程のサイズしかなく、汚れはひどく泥だらけで、散歩もしたことがないような子でした。

現在も元気に過ごしておりますが、ちょうど1年前から歩けなくなり(原因不明)、寝たきりの介護生活を送っております。

とは言うものの、毎日のお散歩はバギーに乗って行けるし、食事やトイレはサポートが必要になりましたがその可愛さは全く変わりません。

まだまだ長生きしてほしいです!!

 

可愛い可愛い我が子ですが、保護犬を引き取ってから気付いた大変さもありました。

今回はそのことについても知っていただきたいと思います。

 

保健所(動物愛護センター)や動物愛護団体から犬を引き取る

近年、有名人が発信するSNSやメディアでも取り上げられることが増えたことにより、保護犬への関心が広がったのではないでしょうか。

私の近所でも保護犬を引き取り可愛がっている家族が増えたように思います。

ペットショップで犬や猫を購入する以外の選択肢として、「譲渡(引き取る)」と言う方法が増えたことは本当に嬉しいことです。

★里親になると決めたら

保護犬を引き取りたいと考えたら、先ずは里親に応募する必要があります

各都道府県には「動物愛護センター」という施設があり、何らかの理由で飼い主が飼えなくなってしまった犬や猫、保護されて連れてこられたペットたちを一定期間保護してます。

各自治体のホームページを確認し、「犬、猫の譲渡」からアクセスしてみて下さい。
現在里親を必要としている犬、猫の情報が載っています。

他には、動物愛護団体のホームページにアクセスし、お気に入りの子が見つかったら連絡をとってください。

 

我が家に来たワンコは、たまたま黒パグちゃんを保護した方のブログを拝見したのがきっかけでした。

そこからその子が保健所で保護されていることを知り、保健所に連絡を取り、保健所から我が家にお迎えしました。

里親になるための手続き

自治体によっても異なりますが、お気に入りの子を見つけて保健所に会いに行ったからと言って、その日に自宅へお迎えすることは出来ません。

「動物の譲渡資格・飼養環境調査票」を提出し、動物の飼育方法や注意事項などの説明を聞き、飼い主との相性を見るために数回保健所へ足を運ばなければならない場合も少なくありません。

 

保護犬を引き取る条件は結構厳しい!

保護された犬を引き取りたいと思っても、そこにはなかなか厳しい条件があります。

条件は各施設によって違うので必ず確認する必要がありますが、我が家が保護犬を引き取ったときの条件はこんな感じでした。

  • 生涯家族の一員として、責任と愛情を持って育てること
  • 室内飼いであること
  • 経済力があること
  • 万が一の時に代わりに面倒を見る人がいること
  • 留守番の時間が少ないこと
  • もしも飼い主が表れた場合は飼い主の元に返すこと

この他に、引き取り手が高齢であったり、単身、小さい子供がいる家庭などはNGとされるケースが多いと思います。

 

保護犬が我が家の子になった♡

可愛い黒パグの男の子。

見た目は子犬でしたが、動物病院で診てもらった時に推定年齢は2,3歳でしょう、とのことでした。

身体はふにゃふにゃで、片足が変形し、お散歩はしたことがない様子だったことから、ずっとケージに閉じ込められていたように感じました。

犬を飼っている方は分かると思いますが、犬ってとっても表情豊かなんですよね。

言葉はなくとも欲求や感情は飼い主ならわかるはず!

そして嬉しいときの目の輝きといったら、、、たまらない可愛さです。

しかし我が家に来たばかりの黒パグくんは、目が死んでいて、とてもおとなしく、何を考えているのかさっぱりわからない様子でした。

しっくりとくる表現が見つからないのですが、ただ生きているだけ、そんな感じでした。

人に求めることも甘えることはなく、ただそこにいるだけ、、、。

ただ、1人(1匹)になることをとても嫌がり、人が部屋からいなくなる度に鳴いていました。

そんな様子の保護犬ちゃんでしたがだんだんと本性を現すようになり、そのやんちゃぶりに本気で泣かされたことも多々ありました。

 

 

私が感じた保護犬のトラウマ

食に対しての執着心がすごい

保護されるまで十分な食事を与えられたことがなかった様子の我が子。

お腹がすくと不安になるのか、ケージをよじ登って抜け出し、キッチンカウンターに上って私が作った料理を全部食べてしまったり、戸棚のドッグフードをお腹いっぱい食べたりと、家の中をぐちゃぐちゃにしながら食べ物をあさられたことが多々ありました。

ガムや骨のおやつなどは途中で奪おうとすると威嚇し、噛みついてきました。

年と共に落ち着き、今では途中で食べ物をとられても怒ったり噛みついたりすることもなくなり、穏やかになりました。

車や知らない場所が苦手

一番困った事は車に乗ることが苦手だった事です。

どこかに一緒に行きたくても、車に安心して乗ることが出来ず、乗っている間ずっとそわそわそわそわして鳴いていました。

よだれもすごかったです。

また、旅行先のホテルや旅館では、夜寝ることが出来ず遠吠えをして助けを求めていました。

もしかすると、どこかに連れて行かれ、また捨てられるかもしれないと感じていたのかもしれません。

ここまで12、3年、かわいがって一緒に生活してきましたが、完全に信頼される日は来ないと思います。

 

まとめ

保護犬を迎え入れようと考えている方々のその考えは、本当に素晴らしいと思います。

ただ、保護犬の中には我が家の子のように、闇を抱えている子もたくさんいると思います。その闇は晴れるかもしれないし、晴れることがないかもしれません。

もしその子のトラウマが消えることがなくとも、最後までそれ受け入れ、可愛がる決心を持ってほしいと思うのです。

途中で放棄してしまったらその子を再び傷つけることになってしまいます。

保護犬を迎え入れる前に、心に傷を負っている子との生活は大変なこともあるということを理解した上で家族の一員として迎え入れていただきたいと願います。

 

 

 

 

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